院長挨拶
東北労災病院は1954年1月25日に開設しました。全国に32ある労災病院の中で九州労災、東京労災、関西労災に次いで4番目にできた労災病院です。当初は財団法人・労災協会が運営を担っていましたが、1957年に労働福祉事業団に移管され、2004年に独立行政法人労働者健康福祉機構、さらには2016年に独立行政法人労働者健康安全機構に改組され、現在に至っています。東北労災病院は東北・北海道地区の労災病院群の中核病院として活動してきました。看板や公式サイト等で「ろうさい」というひらがな表記を用いることがありますが、これは労働災害に限定した専門病院という印象を与えたくない、「災」という漢字を避けたいなどの理由で使われるようになりましたが、独立行政法人本部で用いる名称や医療法上の名称はあくまで「東北労災病院」ですのでご注意下さい。
労災病院には重要な使命が2つあります。「勤労者医療」の提供と「地域中核病院」としての働きです。勤労者医療とは勤労者の健康と職業生活を守るための医療を指します。近年、勤労者の職場環境は著しく改善しましたが、アスベスト関連疾患、じん肺、振動などの各種健診による労働災害の予防、早期発見、治療、リハビリテーションが引き続き必要です。とくに、2014年にはそれまでの「勤労者予防医療センター」を「治療就労両立支援センター」と改称し、勤労者の治療と職場復帰の両立に力を入れています。また、地域中核病院である当院は、地域がん診療連携拠点病院、地域医療支援病院、日本医療機能評価機構認定病院として住民の皆さんの健康を守ってきました。
また、救急医療、災害医療にも力を入れています。東日本大震災を機に院内にDMAT(医師、看護師、業務調査員で構成される災害派遣医療チーム)を立ち上げ、宮城県災害拠点病院の指定を受けています。2019年末に始まり瞬く間に全世界に広がった新型コロナウイルス感染症に対しても、患者受け入れのみならず、集団予防接種会場や宿泊療養施設への医師派遣、クラスター発生高齢者施設へのDMAT派遣などの対応をしてきました。当院の理念は「患者さんの立場に立った、満足と納得をして頂ける医療の実践」です。勤労者医療から救急・災害医療まで幅広く地域の需要に応える中で、皆さんに満足いただける安全な医療をお届けできるよう、職員一同日々努力を重ねております。引き続き、ご支援の程よろしくお願い申し上げます。
主な役職・資格
- 東北大学名誉教授
- 整形外科専門医
- 厚生労働省・医療技術参与
- 国際整形外科学会元日本代表
- 国際肩肘関節学会元理事
- 日本整形外科学会元理事
- 日本肩関節学会元理事長
- 米国メイヨークリニック客員教授
- 香港大学客員教授
- 中国吉林省・吉林大学客員教授
- 韓国肩肘関節学会名誉会員
- 中南米関節鏡・膝・スポーツ医学会名誉会員
- フランス関節鏡学会名誉会員
院長代行・副院長紹介
三浦 元彦 | 院長代行 [呼吸器内科部長] |
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千葉 靖 | 副院長 [小児科部長] |
畠山 明 | 副院長 [リウマチ科部長] |
本多 博 | 副院長 [乳腺外科部長] |
日下部 隆 | 副院長 [脊椎外科部長] |
病院紹介
病院紹介・臨床について
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