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希望科で責任ある主治医として診療を担当し、シニアレジデントとして後輩レジデントの指導に当たる。 専門的な臨床能力の開発のみならず研究者および指導医としての技能を養成することを目的とする。 興味ある症例は学会において症例報告を行い、論文として投稿する。


糖尿病は羅病期間の大半は苦痛を伴う症状がほとんどなく、治療状態が良くないままで放置されても本人は何年もの間困ることがありません。経験の乏しい医師はそのような患者を診察しても悲劇的な予後に気づかず、特別な注意を与えずにそのまま返してしまうことがしばしばあります。しかしその後に待っているのは、身体障害者となる恐ろしい合併症です。視力障害(失明原因の第1位が糖尿病)、腎不全(人工透析の原因第1位が糖尿病)、下肢の壊疽、脳梗塞、心筋梗塞(糖尿病患者では女性にも多く、30〜40歳代でも発症する)などが、コントロール不良の結果として起こります。しかもある日突然のように症状が現れることが多いのです。さらには結核や、内臓の膿瘍など重症感染症も多発します。こうした治療不十分な糖尿病患者が医療費高騰の要因にもなっていますが、良好なコントロールはこれらの全てを未然に防ぎます。患者の指導と治療には深い経験と特別な技術が必要で、東北労災病院糖尿病代謝内科で研修することにより習得できます。当科では糖尿病専門医と試験に合格した11名の糖尿病療養指導士(専門のコメディカルスタッフ)を中心としたチームが東北トップクラスの療養指導を行っています。
東北労災病院糖尿病代謝内科は日本糖尿病学会の認定教育施設に認定されており、 後期研修医として当科に勤務すれば、日本糖尿病学会専門医の受験資格が得られます。 当科部長は専門医試験の面接官も担当しています。現在、経験豊富な2人の部長がお り十分な指導ができます。同様に日本内分泌学会内分泌代謝科認定教育施設にも指定 されており、当科での研修により日本内分泌学会内分泌代謝科専門医の受験資格が得 られます。
大学病院ではケトアシドーシス性昏睡などの糖尿病性昏睡や、糖尿病に合併した重 症感染症を診療できるチャンスはほとんどありませんが、当院にはしばしば搬送され てきます。発症直後の1型糖尿病も紹介されてきます。外科手術に必要な糖尿病のコ ントロールも多数担当します。一般市中病院では実施困難とされるインスリン抵抗性 を評価する検査も日常的に実施しています。ありとあらゆる状態の糖尿病患者を診療 することにより豊富な経験が得られます。将来どの分野に進んでも役に立つはずです。
当科では臨床研究にも力を入れています。教科書には、進行した糖尿病性腎症は顕 性蛋白尿期以降その悪化を阻止できないと記載されていますが、当科で開発中の多角 的強化療法により尿蛋白は消失に向かい、多くの症例で寛解に至っており、その劇的 な効果が各方面で注目されています。さらには東北大学分子代謝病態学分野・糖尿病 代謝科と連携しながら糖尿病の遺伝子研究など共同研究も行っています(当科部長は 東北大学糖尿病代謝科、臨床教授を併任)。消化器病態学分野との連携も密であり、 当科OBは分子代謝病態学分野での糖尿病研究、消化器病態学分野での膵疾患の研究に も進んでいます。
糖尿病、高脂血症、肥満症、メタボリックシンドロームといった代謝疾患の診療に 習熟するとともに、臨床研究にも取り組み、治療困難な患者さまを一人でも多く助け たいという熱意に燃えた若い皆さんの参加を是非お待ちしています。

病棟で指導医とともに10症例を受け持ち、研修内容を更に深め高度にする。 胸腔穿刺、胸腔ドレーン挿入、緊急気管挿管、気管切開などを経験する。 気管支鏡検査では、積極的に参加することにより気管支鏡操作を習得できる。 慢性閉塞性肺疾患者の呼吸器リハビリを理学療法士とともに取り組む。 また、気道過敏性試験など肺機能検査の習熟と肺病態生理の深い理解を体得する。 さらに、研修の一環として学会への参加および地方会・研究会での発表を行う。 4年次は、責任ある完全主治医の立場での、入院、外来、救急診療を行い、高度の医療技術の更なる習得に努め、シニアレジデントとして自らの研鑽のみならず、後輩研修医の指導を積極的に行う。 臨床研究の成果を全国レベルの学会および論文として発表する。

後期研修要項
2年間の初期研修での経験をもとに、さらに多くの症例を経験し主治医として、責任をもって検査、 治療、説明を行い、入院のみならず、外来での治療および経過観察を行う。 高度の医療技術の更なる習得に努め、シニアレジデントとして自らの研鑽のみならず、後輩研修医の指導を積極的に行う。 臨床研究の成果を全国レベルの学会および論文として発表する。 終了後の進路については責任をもって指導医がアドバイスをする。
1.診断
1)理学的所見の正確な把握
2) 心電図、モニター心電図、負荷心電図、トレッドミル負荷心電図、心臓超音波検査、ホルター心電図、ABPM、自律神経機能検査、などの検査を行い、正確な診断と治療方針の決定。
3)心臓カテーテル検査、冠動脈造影、電気生理学的検査などを術者として行い、データーの解析と今後の治療方針の決定を行う。
4)弁膜症の診断と治療を行い、外科的適応を決定する。心筋生検を行い、心筋症などの正確な診断を行う。
5)二次性高血圧を含む、高血圧患者の診断と治療方針の決定を行う。手術適応の可否を診断し、術後の管理を行う。
6) CT、MRI、核医学的検査、脳血管造影などによる、脳疾患の適切な診断と治療方針を決定する。
2.治療
1)PTCA、PTCRを術者として施行する。
2)一時的ペースメーカーや体内式ペースメーカー植え込み術を行う。
3) 急性心筋梗塞、不安定狭心症、ショック、心不全、弁膜疾患、不整脈、脳疾患、高血圧などの諸疾患の治療を主治医として責任を持って行う。
4)急性の脳疾患患者の適切な治療を行う。
5) 重症心不全患者の治療を行い、薬物療法のほか、 IABPなどの高度の治療を行う。
6)循環器疾患、高血圧疾患、脳疾患などの薬物治療を諸検査をもとに適切に行う。
循環器専門医3名の指導のもとに研鑽を行い、同時に初期研修医の指導も行う。
積極的な臨床研究を行い、論文の発表を国内のみならず、国際学会で行うよう指導する。

I.専修医指導計画
研修目標:膠原病(関節リウマチや全身性エリテマトーデスなど)とその類縁疾患、およびそれらの合併症を理解し、診断・治療する能力を育成する。
1)理学的所見の正確な把握
2) 心電図、モニター心電図、負荷心電図、トレッドミル負荷心電図、心臓超音波検査、ホルター心電図、ABPM、自律神経機能検査、などの検査を行い、正確な診断と治療方針の決定。
3)心臓カテーテル検査、冠動脈造影、電気生理学的検査などを術者として行い、データーの解析と今後の治療方針の決定を行う。
4)弁膜症の診断と治療を行い、外科的適応を決定する。心筋生検を行い、心筋症などの正確な診断を行う。
5)二次性高血圧を含む、高血圧患者の診断と治療方針の決定を行う。手術適応の可否を診断し、術後の管理を行う。
6) CT、MRI、核医学的検査、脳血管造影などによる、脳疾患の適切な診断と治療方針を決定する。
II .後期研修指導計画(3年次の長期ローテートの場合)
[研修目標] 日本リウマチ学会リウマチ認定医のレベルの臨床的能力を身に付け、さらに研究者としての下地をつくる。
[研修内容] 専門医の指導のもとに、外来・入院患者の主治医として診療に携わる。学会や研究会に積極的に参加し、演者として発表する。

専修医2年目は、基礎的手術の習熟とともに胃手術、大腸手術や他の腹腔鏡下手術を術者として経験する。 臨床外科医として幅を広げ大きな責任も分担する。症例報告を全国レベルの学会および論文で発表する。 専修医3年目は、責任ある主治医として外科診療に当たり、高度な消化器手術、胸部手術と腹腔鏡下手術の習熟に努める。 レジデントの統括責任者としての役割を担う。外科および救急領域で後輩研修医を指導する。 臨床研究の成果を自分でまとめ学会および論文発表する。外科専門医の取得を目指す。

1.基礎知識 2.病態 3.画像、検査 4.合併症 5.鑑別診断 6.治療のポイント 7.起こりうるアクシデント 8.予後管理 9.治療成績 を知っておく必要があります。 これらの疾患群の中からさらに28の経験すべき手術が挙げられています。 整形外科専門医となるには、若いうちにこれらの手術を経験しておく利点は計り知れません。 当科での年間の手術件数は1000件を超えていますので、そのほとんどを経験でき、主治医として執刀する機会も得られます。 28の経験すべき手術のうち当科で経験できると考えられる手術名は下記のようなものです。
脊椎
・椎弓切除術(頚椎脊柱管拡大術、腰椎開窓術)
・脊椎固定術(後方進入椎体間固定術)
・腰椎椎間板ヘルニア摘出術
股関節
・人工骨頭置換術、人工股関節全置換術
膝関節
・人工膝関節全置換術、半月板切除術、脛骨高位骨切り術
下肢
・アキレス腱縫合術、アキレス腱延長術、骨髄炎手術
手
・de Quervain症手術、ばね指手術、腱縫合術、神経剥離術、尺骨神経前方移行術、手根管開放術
新鮮外傷
・下肢切断術、新鮮開放創手術、植皮術
骨折
・観血的整復内固定術、髄内釘固定術、創外固定術、骨移植術
その他
・鏡視下肩峰下除圧術、軟部腫瘍切除術
まとめ
整形外科専門医を目標とした臨床研修を行う。
各専門分野について、指導医とともに知識と技術を研修・実施する。
年間2回以上の学会発表と1編以上の論文制作を行う。
整形外科疾患患者について、主治医として検査・治療を一貫して行う。


外来診療を指導医のもとで実際行い、診断に至るまでの検査法、その思考過程およびその治療法を学ぶ。
また、指導医のもとで実際に入院患者を受け持ち、診断、薬物用法(内服および外用療法)、理学療法、手術療法などについて実際に経験を積みながら学んでいく。
希望があれば他科への3-6ヶ月程度のローテートも可能である。
さらに皮膚科研修の基礎の上に、皮膚科臨床医として本格的な診療活動を開始する、あらゆる皮膚疾患にベストな対応ができるようになることを目標とする。
皮膚科専門医には5年の研修期間が必要であるが、学会活動(発表、論文作成など)もできるように指導し、最終的には「学会認定皮膚科専門医」の取得を目指す。

専修医1年目
初期研修で履修した内科または外科学的診察・診断技法を基礎として、
1.心理・社会的背景を考慮した生物/心理/社会/倫理学的な機能(Bio-Psycho-Socio-Ethical Attitude of Function)の全体的評価技法を訓練
2.初歩的な心身医学的治療技法の訓練 Solution-Focus Approach, Bio-Feedback Therapy, Autogenic Training(自律訓練法)、Transactional Psychoanalysis(交流分析法)、絶食療法、内観法、認知行動療法
3. 1-2の訓練に基づいて数例の症例を追跡し、症例報告として学会発表と論文発表
専修医2年目
1.高度な心理学的検査/治療技法の修得 Rorschach-Testの実施と結果解釈、Collage-methodやFinger-paintingを含む芸術療法、箱庭療法、標準型精神分析法
2. 社会的医療に実践訓練 勤労者精神保健維持活動、精神保健福祉法の学習と実践、広範囲カウンセリング、リエゾンサービス、家族療法
3.1-2の訓練に基づいて多数の症例を分析し、研究報告として学会発表と論文発表
宮城県仙台市青葉区台原4丁目3番21号
東北労災病院総務課庶務係
または、副院長 徳村 弘実 あて
TEL:022-275-1446
FAX:022-275-4431
e-mail:[庶務] soumu.shomu2@tohokuh.rofuku.go.jp
[徳村 弘実] tkm@tohokuh.rofuku.go.jp